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エル
「なんかさ、かっこいいよね」


リリィ
「うんうん。なんかぁ、かっこいい女性!って感じでステキですぅ」


アイリーン
「わたしも・・・・そうおもいます」


ティターニア
「下手したら真一君よりもかっこいいかもしれないわね」


真一
「そうですねえ、否定はできないです」


ティアーニア
「このさい、彼女を男として考えてみるのはどう?」


アイリーン
「おとこの・・・ヤコさん・・・・」


リリィ
「これがもし乙女ゲームだったら、ヤコさんはとぉーっても人気が出ると思いますよぉ! 落ち着いていて主人公に協力的で、でもあっさり形で、友達思いで、怒る時は怒って、絶対に友達を見放さない…」


ティターニア
「そして、弱点が意外にもネズミ。うん、間違いなく乙女心GETね! もちろん今の八狐でも、男心GETだと思うわ」


エル
「あはははは!人間なんかとは比べ物にならないわねー!」


真一
「どうせ俺はしがない小学校教諭ですよ」


アイリーン
「あ、あの・・・もし、おとめ?げーむで・・・先生も攻略対象だったとしても・・・せんせいも、きっと人気あると思います」


真一
「あはは、お世辞でもありがたいよ、アイリーン」


アイリーン
「(お世辞じゃないのに・・・しゅん)」


エル
「やっぱ年上だけに、貫禄とかがあるのかもね。あたしも頑張ろっ」


リリィ
「わたしもー」


アイリーン
「(こくり)」


ティターニア
「うふふ、頑張りましょうね」


真一
「・・・・・・・・・・・」


真一
「(そりゃ、1600年も生きてりゃ嫌でも貫禄つくだろうよ・・・はしゃぐ歳でもない)」

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ティターニア
「これは是非とも真一君からコメントを聞きたいわね?」

真一
「そりゃあ、ティターニアさんがどうしてもと仰るのなら、コメントしてもいいですけどね」

ティターニア
「ええ、どうしてもお聞きしたいわ?」

真一
「ではお答えしましょうか。…そうだな、放ってはおけない生徒ってところですか」

八狐
「ほう、それはまた意外なコメントじゃの? そなたの事じゃから、可愛くないと言うかと思ったのじゃが」

真一
「そりゃあ、学生の頃なら本気で可愛くないと思ったかもしれないけど。ま、ある意味可愛げあっていいんじゃないかって感じ? 妹みたいなやつだな」

リリィ
「じゃあ、先生はエルの事嫌いじゃあないんですねぇ~?」

真一
「まあな。お前らの教師をやるって決めた以上、嫌いになんざならねえさ」

アイリーン
「・・・わたしも、ですか・・・?」

真一
「嫌ってほしいのか?」

アイリーン
「(ふるふるっ)」

真一
「なら、そういう事は聞くな。・・・わかったか?」

アイリーン
「・・・・はい」

リリィ
「きゃ~っvv 先生かっこいぃー!」

真一
「うわっ!! いきなり抱きつくな!!」

ティターニア
「うふふ。モテモテねえ、真一君」

真一
「これはモテてるんじゃなくて、茶化されてるんですよ・・・あいててっ! お前の羽根痛い!!」

リリィ
「きゃ~v ごめんなさぁい♪」



八狐
「…エルマーナもこやつくらい素直に愛情を見せられると良いのじゃがのう」

ティターニア
「あら、十分に出してるのではなくて?」

八狐
「嫌い嫌いも好きのうち、か。難儀な性格じゃの」

真一
「言うべきはあのバストだろうなぁ」

エル
「こ、こンの変態人間! いきなり何を言い出すのよっ!!」

真一
「なんだよ。変に隠してるほうが変態だろうが」

エル
「だからってそんな直球にっ…」

八狐
「じゃがリリィネルを語るにはあの胸は外せぬじゃろう」

エル
「や、ヤコまで!!」

アイリーン
「本当に羨ましい胸です・・・」

八狐
「全くじゃ。わしとさほど身長も変わらぬというのに。詐欺じゃの」

ティターニア
「うふふ。妬いているの? 八狐」

八狐
「妬いておるわけではないが、羨ましいの。まあ、サキュバスの生体特徴なのじゃろうがな」

真一
「ということは、サキュバスってのはみんなあーいう感じなのか」

ティターニア
「そうねぇ…男を魅了させなくてはならないのだから、そうなのじゃないかしら」

エル
「男を魅了っつっても、あの子そんな気さらさらないわよね」

八狐
「確かにの。あやつはサキュバス…悪魔というよりも天使に近い性格をしておる」

アイリーン
「恋愛物好き…だからですか?」

八狐
「それもあるが、あのぽややんな所がじゃよ。わしの知っておるサキュバス共はみな妖美というのか…常にフェロモンを出しておるのじゃが」

アイリーン
「先生、何も感じない・・・です?」

真一
「え? うーん…俺、もともとそういう女性のお誘いってのに気付かない鈍感だからなぁ」

エル
「そんなの自分でいう?」

真一
「自分で言ってるわけじゃねえよ。大学のダチから指摘されたの」

ティターニア
「あら、じゃあ治す努力をしなくちゃね」

真一
「仰るとおりで」

八狐
「まあ、真一殿のことはともかく。サキュバスのフェロモンは多種族の雄にも影響を与えるはずなのじゃが、わしが見たところ、あやつに魅せられた雄はおらんの」

アイリーン
「じゃあ…フェロモンは…出てない?」

八狐
「恋愛の小説や漫画に持ってかれてるのかもしれんの・・・」

エル
「そうなのかも。あの子、恋に恋してるし」

真一
「サキュバスとしてダメだろ、それじゃ」

ティターニア
「あら、でもそれがまたリリィらしくて良いのではなくって?」

エル
「(素直に頷けないなぁ…)」
エル
「うざい人間!!! それだけ」

ティターニア
「あらあら、正直ねえ」

八狐
「呼んだ本人がそんなにわらってどうするのじゃ・・・」

ティターニア
「あら、ただ笑っていたわけではなくてよ。ちゃんとどうしようかしらって思った苦笑なのだから」

八狐
「(相変らず妖精らしくない女狐じゃこと・・・)」

リリィ
「はーい! リリィはぁ、かっこいいと思いますー」

アイリーン
「私も・・・思います・・・」

エル
「えぇええ!? うっそだぁ!」

ティターニア
「うふふ、リリィはどうしてそう思うのかしら?」

リリィ
「だってぇ、身長も高いしー教えるの上手だしv わからない所があったら、分かりやすく説明してくれるんだよぉ」

エル
「そ、それは・・・そうかもしれないけどっ!!」

アイリーン
「それに・・・先生は・・・優しい・・・です」

エル
「優しい!? それは認識間違ってるよアイリーン!」

アイリーン
「そ、そうです・・・か?」

エル
「そうよ! 人間なんて意地汚くて計算高くて!」

八狐
「それは妖狐も当てはまるがのう」

エル
「妖狐は違うのっ! それに、あいつ口悪いし!!」

リリィ
「エルが先生の悪口言うからだよぉ。先生、わたし達には優しいよねぇ」

アイリーン
「(コクコク) 可愛い・・・って、言ってくれた」

エル
「!? そ、そんなの言われた事ない!」

八狐
「おぬしが可愛くないからじゃろう」

エル
「なっ! アタシ、これでも近所ではクマノミみたいに可愛いって評判なのよー!?」

ティターニア
「エルちゃん、八狐は顔の事を言ったのではないわよ」

エル
「へ?」

ティターニア
「な・か・みv」

エル
「う、うぐっ・・・」

八狐
「もう少し素直になれば、エルも可愛いと言ってくれるじゃろうて。精進じゃな」

エル
「なっ・・・! ア、アタシあんな人間に可愛いなんて言われなくても、全然平気だもん!! ふんっ!」

リリィ
「あ、エルー? どこいくのぉ?」

八狐
「全く・・困った奴よのう」

ティターニア
「ふふっ。可愛いわねえ」

アイリーン
「・・・でも」

ティターニア
「あら?」

アイリーン
「先生、エルの事・・・妹みたいな奴だって・・・言ってた」

ティターニア
「あら、それは素敵ね」

八狐
「(・・・微妙なところじゃと思うがのう)」
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1987/02/08
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